カッコいいファッションスナップ写真は、単純にコーディネートが優れているだけでは良い写真にはなりません。
コーディネートを引き立たせる背景やポージングが非常に重要になります。
実はコーディネートと同様に、コーディネート写真の背景にもバランスが存在します。
この記事では「コーデ写真の背景はどうやって選べばいいのか?」について論理的に1からお話します。
CONTENTS
背景の構成要素

背景の構成要素は大きく分けて3つあります。
- 背景自体が持つ雰囲気
- 奥行きの有無
- 装飾性の有無
そしてこれらの構成要素ごとに、バランスが存在します。
1. 背景自体が持つ雰囲気
https://www.instagram.com/p/CNID25EpYlg/
壁や地面の色が明るく汚れがなければ、キレイな雰囲気に。
https://blog.blackfashionmag.com/page/2
壁や地面の色が暗く汚れていれば、薄汚くストリートな印象に。
背景にもパッと見たときの印象があり、背景とコーディネートの雰囲気が合っていないとチグハグな印象になりやすい。
2. 奥行きの有無
”奥行きの有無”はコーディネート写真の立体感に関わる要素です。
奥行きが『ある』背景の特徴
https://www.leon.jp/snaps/12180
奥行きがある背景では二次元の写真の中に三次元的な立体感が生まれ、地味になりにくい。
しかし背景に写るものが多く、モデルの主張が弱まる可能性もあります。
奥行きがある背景のメリット
- 写真に立体感が生まれる。
- 比較的シンプルなコーディネートでも、地味になりなくく様になりやすい。
奥行きがある背景のデメリット
- 奥行きが生まれるとたくさんの物が写真に写り込む。
- 写真を見る人の注意がモデルではなく背景に向いてしまう。
- 背景をぼかせるカメラでないと、注意をモデルに向けにくい。
奥行きが『無い』背景の特徴
https://pin.it/4TnyXPQ
反対にこちらの写真の背景は壁であるため奥行きはほぼありません。
コーデ写真に立体感が生まれにくく、写真が地味になりやすい。
しかし壁の方が雰囲気のある場所を見つけやすいので、初心者にはオススメ。
奥行きが無い背景のメリット
- 雰囲気がある背景を見つけやすい。
- 背景をぼかす必要がない。
- スマホで手軽に写真を撮ることができる。
- 初心者から中級者以降のすべての方へオススメ。
奥行きがない背景のデメリット
- コーデ写真に立体感が生まれにくい。
- 背景によっては地味な印象を受ける。
- コーディネートとのバランスをとる必要あり。(詳しくは次項にて説明)
3. 装飾性の有無
ここで言う装飾性は、『背景にどれだけ物が写っているか?』ということです。
装飾性が『無い』背景の特徴
https://pin.it/4h3RgXx
色が単一で物が写ってない背景は装飾性が低い。
つまり、背景じゃなくてコーディネートやモデルに注意が向きやすい。
コーディネートやモデルが目立つ写真になります。
しかし、コーディネートの完成度が高くない場合は地味な写真になってしまう。
装飾性が無い背景のメリット
- モデルやコーディネートに注意が向きやすい
- 主張があるコーディネート写真に仕上げやすい
- 身近なところで見つけやすい
装飾性がない背景のデメリット
- 気を付けないと地味な写真になる
- シンプルな背景ほどコーディネートの完成度が要求される
装飾性が『ある』背景の特徴
https://www.nssmag.com/en/streetstyle/20576/jerry-in-milan
背景にたくさん物が写り込んでいる場合は装飾性が高い。
つまり、シンプルな服装でも地味に見えにくい。
しかし、モデルに個性がないとイマイチ主張の弱い写真になってしまう。
装飾性がある背景のメリット
- シンプルなコーディネートでも地味になりにくい
- うまくコーディネートと背景の雰囲気がマッチすると映えやすい
装飾性がある背景のデメリット
- 装飾性が高すぎると、注目すべき点が分からない写真になる
- モデル自体に個性がないと背景に埋もれる可能性もある
また次項で詳しく書きますが…
『背景の装飾性』はコーディネートや顔まわりの印象とのバランスが大切な部分です。
コーディネートに合う背景の探し方
背景選びに必要な2つのプロセス

コーディネートの特徴を知る
コーディネートの雰囲気に合う背景を探す
この二つのプロセスを意識するだけで、コーディネートと背景のバランスは上手に取ることができます。
プロセス1.コーディネートの特徴を知る
まず一つ目のプロセス。
文字通り自分のコーディネートのテーマやスタイル、長所・短所を理解することです。
これを行うことで、二つ目のプロセス「 コーディネートの雰囲気に合う背景を探す 」に進むことができます。
プロセス2.コーディネートの雰囲気に合う背景を探す
一つ目のプロセスで理解した自分のコーディネートのスタイルや長所・短所に合った背景を選びます。
この選ぶプロセスに、これまで紹介した背景の3つの構成要素を"基準"として用いるのです。
ファッションスナップを参考に選び方を解説
では背景を選ぶプロセスを、優れたスナップを使って追ってみましょう。
スナップNo.1
https://www.machomoda.com.br/2021/06/camiseta-oversized-masculina-como-usar.html
プロセス1.コーディネートの特徴を知る
こちらのモデルのコーディネートは、白無地のTシャツにグレーのスラックス、ブーツを履いています。
また色味はモノトーンでアクセサリーも少ないため、『キレイめ』『シンプル』にまとまっています。
- 『キレイめ』⇛ 薄汚れた雰囲気の背景よりも綺麗な背景のほうが合いやすい
- 『シンプル』⇛ シンプルすぎる背景だと主張の弱い写真になりやすい
このように”合いやすい背景”が分かるように。
プロセス2.コーディネートの雰囲気に合う背景を探す
このコーディネートには ”キレイめ” な雰囲気で "装飾性がある" 背景が適していることが分かりました。
ここで背景の3つの要素を思い出しましょう。
- 背景自体が持つ雰囲気
- 奥行きの有無
- 装飾性の有無
これらの要素を一つずつこの方のコーディネートに合わせてみると、
- 汚れが少なく明るい雰囲気
- (今回は)奥行きがない壁で撮る
- 装飾性が高い方が好ましい
となるので、背景は「汚れが少ないレンガ調の壁」というチョイスが生まれます。
https://www.machomoda.com.br/2021/06/camiseta-oversized-masculina-como-usar.html
スナップNo.2
https://v-olta.com/2017/11/page/24
プロセス1.コーディネートの特徴を知る
この方のコーディネートは色褪せたデニムやスエードのブーツ、色味は土臭いカーキやブラウンなどを使っています。
また重ね着をしていてコーディネートでの使用アイテム数も多いです。
そのため粗野で薄汚い印象がありながら、アイテム数のお陰で地味さがない印象となっています。
プロセス2.コーディネートの雰囲気に合う背景を探す
プロセス①で分かったこの方のコーディネートの特徴から、この方に合う背景を3つの要素から考えます。
- 背景自体が持つ雰囲気
- 奥行きの有無
- 装飾性の有無
3つの要素は先ほども登場したものですね。これより、
- 汚れがあって薄汚くて暗い雰囲気
- (今回は)奥行きがない壁で撮る
- コーデ自体には装飾性があるので、シンプルめな背景が望ましい
以上3つより、「落書きがあってやや汚れた路地裏にある壁」が最適解となります。
https://v-olta.com/2017/11/page/24
コーデ写真の完成度は『背景選び』で左右される!
以上、「圧倒的に映える、コーデ写真の『背景』の選び方【WEAR インスタ】」でした。
コーデ写真は奥がとても深く、背景1つでも完成度が大きく変わります。
「たかが背景、されど背景」です。
色々試して、最高の一枚を撮ってみましょう。
最近YouTube始めたよ
中の人のゆうりです。最近YouTube始めました。テキトーにやってます^^
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