「彩度の低いペールトーン⇒派手色」が今のトレンドの流れとしてある。
なぜそうなるのか解説すると共に、注目したい色も合わせて解説。
今回は『注目したい『緑/グリーン』最高の着こなし集+トレンド解説【2021秋メンズ】』。
トレンド解説+最高の海外スナップ着こなし解説です。長くなります。
CONTENTS
なぜ派手色が注目されるのか?
https://www.malefashiontrends.com.mx/2021/01/louis-vuitton-fall-winter-2021.html
LOUIS VUITTON 2021FW
今のトレンドの流れでは、派手な色つまり『彩度が高い色』が提案されてます。
https://www.fashion-press.net/collections/gallery/51020/881433
LOUIS VUITTON 2020SS
2年前は彩度の低い『ペールトーン』が提案されている。(2020SSですが提案自体は2019年半ばです)それにちょっと遅れて街中でペールトーンを見かけるように。
流行する、ということは『それを着ていても差別化しにくくなる』ということ。(ただメンズだと服に興味がある人がそもそも少ないので、街中ですごく被るわけではない。「たまにいるな」くらい。)
ある程度ファッションが好きな人は皆と被りたくないのでペールトーンは着ない。じゃあ何を着るのかというと、『彩度が高い色』を着る。
それを見た人たちが「あ派手な色いいな!」と思って取り入れてどんどん広がっていく。それでファッション好きは「うわ皆着始めたからやめよう…」となる。コレの繰り返しがトレンドの流れですね。
ドラクエで例えると、みんな前の人について行ってるけど先頭の人は『こっち来んな!』って思ってる感じ。
今は彩度の低いペールトーンから、彩度の高い派手色に移行している最中。
それなりに服が好きな人は派手色を着る。ただまだまだ少ないは少ない。派手色を取り入れるだけで差別化できます。
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なぜ緑なの?
派手な色はたくさんある。じゃあなぜ緑なのか?
頑張って説明してみます。あくまで個人的な仮説なので、違ったらごめんなさい。
緑の火付け役?:BOTTEGA VENETA パドルブーツ
ぼくの知る範囲での話になりますが…恐らく、日本の若者感での緑の火付け役はBOTTEGA VENETA(ボッテガヴェネタ)。
https://www.bottegaveneta.com/ja-jp/%E3%83%91%E3%83%89%E3%83%AB-%E3%82%AD%E3%82%A6%E3%82%A4-809498254.html
ちょっと前にボッテガが提案した、パドルブーツ。(緑というか黄緑)
インスタで着る人をちらほら見かけるようになり、それを見て「あ、緑系良いじゃん」と思う人が増えた。
トレンドの流れ的にぼくたちの感性が派手色に向かうことはまあ予想できるので、それを汲むようにハイブランドが派手色を提案し始めて本格的にトレンドに。
コロナ禍の影響?
あと、コロナ禍で世界がちょっと陰鬱な感じになっていた影響もあると思います。
ファッションは人々の精神性を反映するもの。「衣服とは身体というより精神に適応するものである」みたいなことを言った人がいましたが、マジでそう。誰だっけ…。
例えば学生時代、ちょっとやんちゃな子は制服を着崩す。「みんなと同じ服を、上が決めたように着る」というのがその子たちの精神性に合わないんでしょう。だからその精神に合うように制服はちょっと崩して着る。
https://www.fashion-press.net/collections/gallery/70651/1221488
JIL SANDER 2021FW
コロナ禍で暗い気持ちになった人々が希望を見出すように、明るいイメージのある色が提案されます。黄色や緑など。
仮説②としてはこんなところですね。多分緑が好まれているとしたら理由はここまで単純じゃないかも知れません。もしくは偶然に近いのかも。
が、少なくとも『派手色が好まれる』のは「モノトーン⇒薄い色」の変化の先という説明で何とかなるはず。
やばい長くなったんで解説に入ります。
『ちょっと派手な緑』最高の海外着こなしスナップ集【2021秋メンズ】
1.シンプルスタイルを、柄ベストとスカーフで華やかに
https://www.gqjapan.jp/fashion/article/20200110-pitti-uomo-sneakers
コーデ分析
- キレイめ:カジュアル・・・5:5
- キレイめ・・・白黒、細身のスラックス、襟
- カジュアル・・・短丈ダウンアウター、ベスト、有彩色、柄
- シルエット・・・Yラインシルエット
- 身幅が広い短丈アウター
- 細身のパンツ、細いハイカットスニーカー
シンプルなモノトーンコーデの上に、緑のベストをサッと羽織り腰にスカーフを垂らし装飾を足したスタイル。
ベストの花柄やスカーフのおかげで華やかなスタイルに。これが無ければ『ただのよくあるコーデ』になるはず。
やっぱり小物ってすごく大事。
柄のチョイスが花柄なのも良いですね。みんな”パッと見で分かりやすくカッコいい”ものばかり取り入れる。『カッコいいのかダサいのか分からない』くらいのバランスのものを上手く取り入れられると相当イケてる。
髪型も相まって、昔の貴族のようなエレガントさを感じます。ちょっと最近のCELINEを感じる。
使っている有彩色は主に「緑」「紫」「赤」の3色。
緑と紫は彩度が低く、そして彩度が高い赤は使っている面積が小さい。なので色同士がケンカしてない。
『モノトーン+1色』は70点くらいのコーデを目指すのには優秀ですが、それより高い点数を目指すならそういう定石を破る必要がありますね。
2.カーキの『ミリタリーぽさ』をどう消すか?
https://pmcwwd.files.wordpress.com/2017/01/taw-day2-mens-fw17-24.jpg?w=683
コーデ分析
- キレイめ:カジュアル・・・6:4
- キレイめ・・・毛皮のアウター
- カジュアル・・・有彩色(彩度低め)、ツナギ、ハイカットスニーカー、ニット帽
- シルエット・・・Yラインシルエット
- 身幅が広い短丈アウター
- 細身のパンツ、ハイカットスニーカー
オールグリーンのコーデ。色を使っている面積は広いですが、緑一色なのと彩度が低いのでカジュアルすぎない。
カーキなど”アースカラー”には『ミリタリーぽさ』があります。全身をアースカラーでまとめると土臭く「え、軍人?」な印象にがち。(シルエットにもよるけど)
『軍人』(戦闘中)にならないように、何となく『金持ち感』がある毛皮ふさふさのアウターを着てますね。
色んな印象がある服をミックスするのが普段着としてのバランス。それを単純化したのが『キレイめとカジュアル』です。
カーキによる”軍人感”を払拭するには、『戦闘服では着なさそうなもの』を取り入れてみましょう。
オーバーサイズのジャケットとか、首にスカーフを巻くとか、ヒールブーツとか。
3.緑を使うなら『アースカラー系』を足してみよう
https://theimpression.com/paris-mens-street-style-spring-2020-more-from-day-2-2/
コーデ分析
- キレイめ:カジュアル・・・3:7
- キレイめ・・・ニット、落ち感のある素材(パンツ)、センタープレス
- カジュアル・・・スニーカー、有彩色(3色)、パンツの裾
- シルエット・・・ゆるいIラインシルエット
- ジャストサイズの長袖トップス
- ゆるめのパンツ、スニーカー
緑・黄・茶と3つの有彩色を使っているコーデ。どれもアースカラー系で、黄と茶は面積が狭いのでケンカしない。
アースカラー系は大体何でも合う。彩度が低ければ低いほど、色同士ケンカはしにくい。
よく見ると黄色は「ニット」「スニーカー」で、茶色は「ニット」「サングラス」でリレーションしています。
リレーションを駆使することで、色をたくさん使いつつもまとまった印象に。あとそういう合わせをする人が少ないので差別化できる。
カジュアル寄りですが、スタイルが良く顔の雰囲気が絶大なので超似合ってる。(そもそも7:3というのは日本人(アジア人)のバランスですけどね)
坊主にしてサングラスを掛けて『いかつい』感じにすれば、大抵何でも似合う。
もっと真似しやすい感じにするならば、靴を革靴にして7:3の定石に近づけるといいかも。
4.せっかくなら『下半身』で色を取り入れてみよう
https://www.malefashiontrends.com.mx/2021/01/louis-vuitton-fall-winter-2021.html
コーデ分析
- キレイめ:カジュアル・・・7:3
- キレイめ・・・シャツジャケット、スラックス、白
- カジュアル・・・スニーカー、緑、パンツのクッション
- シルエット・・・Iラインシルエット
- 短丈のトップス
- ゆるめのスラックスをクッション付きで、スニーカー
LOUIS VUITTON 2021 FWから。
白を基調に、パンツとスニーカーで緑を取り入れたスタイル。
単純に比べた時、色を取り入れる時は上半身よりも下半身の方がファッショナブルに見えやすい。『色トップス』を着ている人は多いですが『色パンツ』を着ている人は少ないので。
最近メンズでもカラーパンツを履いている人は増えてきましたね。こういう感じでゆるくクッションを溜めて履くと今らしい。
丈が足りなくてクッションが溜まらなかったら腰パンしましょう。
これくらい短いトップスとゆるめのパンツでIライン。もしくは思いっきりオーバーサイズのトップスでY。
パンツがもう少し太かったら、トップスをタックインしてAを作っても良いですね。
5.『アースカラー系+低彩度』なら自然とまとまる
https://www.vogue.co.uk/gallery/paris-fashion-week-street-style?page=5#gallery-body-anchor
コーデ分析
- キレイめ:カジュアル・・・7:3
- キレイめ・・・ハット、襟、ロング丈
- カジュアル・・・有彩色、ダウンコート、太いパンツ、スニーカー
- シルエット・・・Oラインシルエット
- ロングコート
- 超太いパンツ、スニーカー
切り替えが印象的なダウンコート。
たくさん色を使っていても、アースカラー同士だと意外とまとまって見える。そして彩度が低い。この2つに尽きます。
コート以外でも有彩色を使っていますが、基本はリレーションを駆使してコートと色を合わせてます。襟の青とサングラスの赤は例外ですが、面積が少ないので大丈夫。
とはいえやっぱり”攻めた”着こなしなので、ハットとサングラスでしっかり顔の雰囲気を作ってます。
このコーデはそのまま真似するというよりも、「意外とたくさん色を使っても大丈夫なんだな」ということが伝われば。
ただ色を使う面積が増えれば増えるほどカジュアルに寄るので、特に大人の方は他の部分でキレイめな要素を入れるといいかも。
あと顔の雰囲気は大事。
『緑』を着て秋ファッションを楽しもう
- 『ペールトーン⇒派手色』が今の流れ
- 緑の理由:BOTTEGA VENETAが火付け役?コロナ禍の影響?
- まずは『緑×白黒』
- 『アースカラー系』『低彩度』なら多色使いもまとまりやすい
以上、トレンド解説+最高の海外スナップ解説でした。
緑に限らず、派手めな色は今にちょうど良い。トレンドを気にするか否かは自由ですが、ある程度気にするのは『客観的にカッコよく見せる』のに大事。
ちょっと取り入れてみて秋のファッションを楽しんでいきましょう。
最近YouTube始めたよ
中の人のゆうりです。最近YouTube始めました。テキトーにやってます^^
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