フライトジャケットであるMA-1は、メンズジャケットで定番のアウター。
セリーヌやプラダも今期のコレクションで提案していた通り、今注目のアウターです。
今回は『ハイブランドも注目する『MA-1』最高の着こなしスナップ集【2021秋冬メンズ】』。
「定番を今っぽく着こなすなら」をテーマに着こなし解説をしていきます。
CONTENTS
ハイブランドも注目する『MA-1』
https://www.vogue.com/slideshow/shanghai-fashion-week-fall-2021-street-style
MA-1はアメリカ軍のフライトジャケットの一種。
飛行機で高空を飛ぶ際、水分を含みやすい綿や革のジャケットでは素材の水分が凍結してしまう。それでは操縦がしにくい、
ということで化学繊維のナイロンを使用することになりMA-1が開発されました。
ミリタリーのルーツがあるということで、MA-1は『カジュアルな印象』です。
セリーヌもプラダも注目
https://www.vogue.com/fashion-shows/fall-2021-menswear/celine/slideshow/collection#26
セリーヌ 2021 AW
https://www.fashion-press.net/collections/gallery/68959/1192568
プラダ 2021AW
セリーヌでもプラダでも、今年の秋冬コレクションではMA-1が提案されてました。
いずれもレザー素材。レザーは表情があるので装飾が好まれる今のトレンドにドンピシャ。
『クラシック』という今のトレンド的には…MA-1以外の部分を上品にしてクラシックに寄せる着こなしが個人的にはいいのかなと。
安く手に入れるならユニクロ
ユニクロのMA-1は意外と優秀。
ツヤのあるナイロン生地に、安っぽくないように適度に厚みがある中綿。
サイズ感は普通なので、プラダのように着こなすなら思い切り大き目を選んでみましょう。
身長165cmのぼくは2XL以上でようやくがっつりオーバーになります。
さて、MA-1を今風に着こなす方法をファッションスナップを参考に解説していきます。
『MA-1』最高の着こなしスナップ集
1.黒×革靴で上品に
https://www.vogue.com/slideshow/shanghai-fashion-week-fall-2021-street-style
コーデ分析
- キレイめ:カジュアル・・・7:3(程よくキレイめ:大人に理想的)
- キレイめ・・・黒、スラックス、ローファー
- カジュアル・・・MA-1、有彩色
- シルエット・・・ゆるいIラインシルエット
- 短丈アウター
- ややゆるいパンツ、細身の靴
ベーシックかつイケてる着こなし。
今ちょうどオシャレに見えるコーデだと思います。
MA-1という”デザイン”自体はカジュアル。ただ黒という”色”はキレイめ。
『黒のMA-1』はがカジュアルな印象が強すぎず、大人でも取り入れやすい。
全体を黒でまとめ、ローファーを合わせるなどキレイめな要素を足しつつ、有彩色を取り入れてキメすぎない。
MA-1はみんなカジュアル全開で着がちなので、こうやって上品に寄せると差別化できますね。
色ソックスは最近はちょっと陳腐な印象が付いてます。
むやみに取り入れるのでなく、リレーションを意識して変にソックスだけ浮かないようにするといいかも。
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2.アンクル丈ワイドパンツで作るOラインMA-1
https://www.fashionbeans.com/2016/anonymous-2371/
コーデ分析
- キレイめ:カジュアル・・・7:3(程よくキレイめ:大人に理想的)
- キレイめ・・・白と黒、スラックス、ツヤのある素材感
- カジュアル・・・MA-1、ソックス出し、スニーカー
- シルエット・・・Oラインシルエット
- 短丈アウター
- 太いアンクル丈のパンツ(足首出し)、スニーカー
カジュアルなMA-1も、全体をモノトーンでまとめれば大人っぽく。
太めのアンクル丈のスラックス。太い裾との対比で足首が細く見える。
ただ細く”見えすぎる”場合もあるので、「ちょっとやりすぎかな」という時はハイカットスニーカーなどで足首を覆うといいですね。
ただ、今っぽいのはやはりアンクル丈ではなく長めで裾にクッションを付ける履き方。
『体型を細く見せる』か『今のトレンドを取る』か悩ましいところですが、その辺りは上手くバランスを取ったり日によって変えたり。
色々試すと楽しいですよ。
3.超オーバーサイズで個性的に着こなす
https://www.fashionsnap.com/streetstyle/2019-03-29/116143/
コーデ分析
- キレイめ:カジュアル・・・6:4(ややラフ:普段着にちょうど良い)
- キレイめ・・・黒、タックイン、やや細身のパンツ
- カジュアル・・・オーバーサイズ、MA-1、プリントTシャツ、スニーカー
- シルエット・・・Yラインシルエット
- 超オーバーサイズの短丈アウター
- やや細身のパンツ、スニーカー
デザイン自体には変哲のないMA-1も、思い切りオーバーサイズで個性的なものに。
みんなデザインで差別化しようとするので、サイズ感で差別化できると上級者に見えますね。
これほど大きいとほとんどミドル丈アウターのボリューム感になるので、Yラインシルエットも作りやすい。
全体はカジュアル感の強いアイテムですが、黒でまとめているので子供っぽくない。
パンツもスーツの時のようにノークッションで履いて、スーツのようにトップスもタックイン。カジュアル全開に見えて上品な要素が散りばめられてます。
これはヴェトモン(VETEMENTS)などで目が飛び出るほど高いですが、古着で激デカのものを手に入れれば似たようなスタイルを再現できるかな?
4.ゆるMA-1×細身ストレートで70sライクに
https://bleumode.tumblr.com/post/134873389299/ursina-gysi-paris-httpbleumodecom
コーデ分析
- キレイめ:カジュアル・・・4:6(結構ラフ:若者の普段着)
- キレイめ・・・白、細身のパンツ
- カジュアル・・・MA-1、有彩色、ナイロン生地
- シルエット・・・Yラインシルエット
- オーバーサイズの短丈アウター
- やや細身のパンツ、ブーツ(?)
ゆるいMA-1に、やや細身のパンツをクッションを付けて。ストレートシルエットでも、クッションが付くとフレアっぽくなりますね。
アイテムや素材感はモダンですが、下半身のシルエットは70sぽい。面白いクラシックの取り入れ方です。
MA-1というとカーキも定番。
色にはイメージがあります。カーキは『土臭い印象』があるので、白のように『清潔な印象がある色』を取り入れるとグッド。
この感じでスウェットパンツを履いても良い。
ただ、大人的にはカジュアル感が相当強い。靴をローファーやレザーブーツにするとオシャレに見えやすいですね。
5.ぴったりジャストで上品に作るIライン
コーデ分析
- キレイめ:カジュアル・・・7:3(程よくキレイめ:大人に理想的)
- キレイめ・・・細身のパンツ、革靴、ジャストサイズ、タートルネック
- カジュアル・・・MA-1、有彩色、チノパン
- シルエット・・・Iラインシルエット
- ジャストサイズの短丈アウター
- 細身のパンツ、ブーツ
オーバーサイズじゃないなら、思いっきりジャストサイズで。
パンツの履き口ほどの丈しかない短丈アウターで上半身のボリュームを抑えつつ、パンツも細身にしたIラインシルエット。
パンツは細身のチノパン。
チノパンたるゆえんである綾織の『チノ生地』はカジュアル。
ですが『細身』『クッションを付けない』『生地のツヤ』などはスラックスのようにキレイめな印象があります。
チノパンはチノパンでも、こんな感じに細身なのかダボっとしてゆるいのかで大きく印象が違います。
この着方はとにかく『トップスのサイズ感』が重要。
中途半端に大きいと”普通のよくある着こなし”に見える。ぴったりジャストで丈を思い切り短くして着るといいですね。
今年は『MA-1』でファッションを楽しもう
- MA-1は『カジュアル』
- 黒なら大人っぽく取り入れやすい
- サイズ感は『ぴったりジャスト』か『ちゃんとオーバーサイズ』がオススメ
- 土臭いカーキ色は清潔な白と合わせよう
定番のMA-1。
今らしく着こなすなら『超オーバーサイズ/ぴったりジャスト』や『クラシック要素を取り入れる』などを意識してみましょう。
単に防寒具としても優秀なので、冬に活躍すること間違いなし。