今回は、服の組み合わせ方はある程度わかったけどいまいちまだ垢抜けない…という悩みをもっていらっしゃる方々に向けて、「抜け感」の意味と出し方について説明させていただきます。
このブログはもともとはメンズ大学生の方々に向けてのものですが、これは大学生に限らずメンズ全体というかもはやウィメンズでも重要になるテクニックですので、今回はメンズ大学生の場合に絞らずにご紹介させていただきます。
CONTENTS
抜け感とは?
皆さん、「抜け感」って言葉をご存じですか?
抜け感を出すというのは、言葉的には「キメすぎた印象をなくすため、わざと着崩したりすること」とよく言われるのですが…
たぶん、これだけではいまいち伝わらないでしょう。
なのでもう少し細かく説明してみます。
まず、「キメすぎ」というのはキレイめ過ぎるということを意味します。
例えば地元の友達と会うのにスーツを着て革靴を履いていって髪の毛をしっかり上げて固めていったらあまりにもかっちりしすぎてしょ?
「あれ、パーティー行くの?」って思われちゃいそうです。
このように、TPOに不相応なほどキレイめに寄りすぎたりことを「キメすぎ」という状態だと思ってください。
で、「着崩す」っていうのはしっかりした通常の着方をせずにわざとだらしない着方をしてみたりすることを意味します。
上の大学にスーツを着ていく例で言ったらスーツの袖をくっしゃくしゃにまくって手首を出して、しっかり固めた髪の毛をおろしてわざとぼさぼさにしてみたり…。
「だらしなさ」を利用してキメすぎてしまったコーディネートをカジュアルに寄せることが「着崩す」ってことだと思ってください。
このように、「キレイめ過ぎる印象をなくすためにわざとだらしない着方をする」というのが「抜け感を出す」という言葉の正体です。
抜け感を出すメリット
抜け感の言葉の意味が分かったところで…
さっそく抜け感の出し方に移りたいところなのですが、
ここはまず先に抜け感を出すメリットについて説明させていただきます。
ちょーっと長くなるとは思いますので、そんなに詳しく興味ねーよ!という方は飛ばし読みでも結構です。
【抜け感を出すメリット】 色気が出せる
まずこれ。色気が出ます。
男性であれば男らしさ、女性であれば女らしさが出ます。(この”らしい”っていう言い回しが正しいかどうかは置いておいて)
特に女性だとこの色気が出るってのがコーディネートに利用しやすいのですが…
例えば女性がジャケットを着るとき。
ジャケットは今や男性も女性も隔てなく着ていますが、服の文脈的にはもともと男性が着るものでした。
その名残でジャケットには「男らしい印象」があります。
そんなジャケットを女性が着るとき、インナーのシャツのボタンをちょっと緩めてみたりすると「女性らしさ」でジャケットの「男らしさ」を打ち消すことができます。
(正直こういう”性のイメージ”を利用した着こなしを紹介するのは迷います…。物議を呼びそうですしこれからの時代ふさわしいのかどうか。しかし、こうしたあるイメージに反対のイメージを掛け合わせてミックスする着こなしのほうが今はオシャレに見られやすいのは事実だと思いますので、紹介させていただきます。)
出典 : The Trend Spotter
例えばこの方。
こういうツナギはもともとワークウェア(作業着)で男らしい印象があるもの、そこをこの方は前のボタンをしっかり開けて首元を出されています。
出した首元のセクシーさでワークウェアの土臭さを打ち消されています。
このような、あるイメージに反対のイメージをぶつけてかき消すにする着こなしは一気に上級感が出ます。
それもそのはず。
可愛らしいふわふわのニットを着てスカートを履いて…という一方の性のイメージに寄った着こなしをする女性が多い(それが悪いとかいうつもりは断じてありません!!自由ですので!!)中、こういうイメージをミックスする着こなしをするとそれだけ周囲から差別化ができます。
出典 : STYLECASTER
Photo by Beretta/Sims/Shutterstock (10567788i)
反対のイメージをぶつける、というのではこの方も参考になりますね。
ジャケットの男らしいイメージをお腹を見せたり足を見せたりでかなり女性らしく寄せていますね。
もちろん、女性に限らず男性でもこういう色気を出す着こなしは上級者感が出ます。
男性だったら例えば冬にロングコートを着る時。
冬なんかは、寒いのでタートルネックを着てロングコートを着て…暑い夏に比べてどうしても肌が出る面積が減り色気が出ない。
そういう時はコートの袖を捲ってちょっと手首を出したり、ダメージデニムを履いて足を少し出したり(寒いですが)すると、それだけでも一気に色気が出ます。
参考までにぼくです。恥ずかしいので顔は隠してます。
ロングコートを着てると体の線が隠れて色気があんまり出ません。
そこでボタンを開けたりジーンズをボロボロに引き裂いて肌を出して抜け感を出しています。
ロングコートにダメージジーンズを合わせる着方は真似しやすいと思うのでオススメです。
着こなしがちゃんとしていれば、わりと簡単に色気が出ると思います。
【抜け感を出すメリット】 上級者感が出る
メリットその2。
上級者感が出ます。
この言葉だけだとわかりにくいと思うので…ちょっと説明させてください。
もともと抜け感を出すというのは服を着た後に、”着こなしの”だらしなさを利用してキレイめなコーディネートをカジュアルに寄せる、って話でしたね?
この”着こなしの”っていうのが超重要なんです。
というのも、大抵の方の場合は”何を着るか”というものに焦点を当ててじっくり組み合わせを考えるわけですが…
”どう着るか”という服を着た後のことについてまで考えている方は少ないのです。
言い方はかなり迷いますが…言葉を選ばなければ、多くの人が「ただ着ただけ」になっちゃってるんです。
(もっとも、そもそもほとんどの人が死ぬほどオシャレになりたいわけではないで、そうなるのも理解できますしそれで全然いいと思います。もしもっとオシャレになりたいのであれば”どう着るか”も考えたほうがいいよ、って話です。)
なのでこうやって服を着た後、抜け感を出すという”どう着るか”って要素も入れてあげると「ただ着ただけ」を抜け出せるんです。
ただ袖を捲るだけ…ただ胸元を見せるだけ…というとすごく小さな違いのように思えますが、その小さな違いの積み重ねが結果としてコーディネートの完成度の高さにつながります。
アパレルの方やオシャレな方はこの”どう着るか”ということを当たり前のようにこなされていますが…それが他の人と大きな差をつけているんですね。
ファッションオタクの人ほど、この事にこだわられているかと思います。
次のページでは、抜け感の出し方を紹介していきます。
抜け感の出し方
さて、長々と抜け感とは何なのかを説明したわけですが…
今度は抜け感を出すためにはどうすればいいの?という「抜け感の出し方」について説明させてください。
写真が男のぼくのばかりですが、女性の方でも真似していただけるかと思います。
【抜け感の出し方】腕まくり
まず簡単なのは腕まくりです。ぼくもいっつもします。しすぎなくらい。
腕まくりの方法にはいろいろありますが…オススメなのはカーペットを丸めるみたいにくるくると捲るやり方です。
もっともこの方法だとやれるものとやれないものがありますが…。
こんな感じ。くるくる腕まくりはこのコートだとできませんでした。
ちなみに袖まくりにはオーバーサイズで袖がだるんだるんに余る服を誤魔化せるという効果もあります。
腕まくりで抜け感を出しているので、コートの襟を立てるっていう「キメた」着方をしてもキメすぎにはなっていないはずです。
ちなみにTシャツの首がビリンビリンになっているのは気にしないでください。絶対に万人受けはしませんねこれは。
【抜け感の出し方】胸元を見せる
これも簡単ですね。シャツとかのボタンを開けて胸元を見せる。
あんまり開けるとちょっとやりすぎなので、開けても第2ボタンまでくらいがいいと思います。
こんな感じです。ナルシスト感ありますね。(そもそも自分の写真撮ってネットに挙げてる時点でそうなんだけど)
コートとかを着る時は体の線が隠れて色気が出ないので重宝します。
これも、首元を開けてるのとないのとじゃ全く違うと思います。
こういうでっかい服も体が隠れるので抜け感を出すのが重要になってきます。
また、Vネックなど首元が開いているインナーを着ても抜け感は出ます。
要するに首元の肌を露出させればいいんです。
昔の写真で画質が悪いですが…。
こういう感じです。シャツのボタンを全部開けて、中のVネックを見せる。
シャツのボタン全開けで中の下着っぽいインナーを見せるとさらに抜け感が出ます。
【抜け感の出し方】足首を出す
足首を出すことでも、抜け感を出すことができます。
例えばこの方。
Embed from Getty Imagesここで黒のヒールブーツなどを合わせてもカッコよくはなりますが、この方はアンクル丈のパンツと足の甲が出る靴で抜け感を出されています。
ローファーやサンダルでも再現できますね。
冬だと素足だと冷えると思うので、寒かったらソックスを履いても大丈夫です。
素肌が出ているよりかは抜け感は出なくなりますが、足首部分のシルエットが出ているだけでも抜け感を出すことができます。
個人的には、セットアップにVネックとサンダルを合わせるのもおすすめです。
【抜け感の出し方】ダメージジーンズを履く
着こなしかというと微妙なところですが…ダメージジーンズを履いても抜け感は出せます。
んま要するに肌を出せばいいわけです。
これも、ロングコートなど体の線が隠れやすい服を着る時に重宝しますね。
先ほども出した写真ですが、こんな感じです。
シャツのボタン開けと相まってかなり抜け感が出ていると思います。
ちなみにちなみに、ジーンズじゃなくても穴が開くくらいダメージが入った服でも抜け感は出せます。例外はあるとは思いますが。
【抜け感の出し方】腰履き
これは抵抗があって真似し難い方が多いかもしれませんが…
腰履きでも抜け感は出せます。
これ、さっきも出した写真ですが実はお尻が見えそうなくらいめっちゃくちゃ腰履きしてます。
ボタン開け+腕まくり+腰履きと抜け感を出しまくっています。
ただ、腰履きの注意点として「足が短く見える」ってのがあります。
なんでかっていうと主にボトムスとトップスの境界線が下がるからです。
客観的に見ると、ボトムスとトップスの境界線が腰の位置=足の付け根だと思われるのですが、そこが低いとそれだけ足が短いと思われちゃうんです。
真似される方は、大き目のトップスを着てそこを隠す等するとやりやすいと思います。
終わり
以上が、抜け感の意味と出し方でした。
まとめです。
抜け感を出すとは、「キレイめ過ぎる印象をなくすためにわざとだらしない着方をする」ということ。
また、抜け感の出し方として4つご紹介させていただきましたが…
まずは
1.腕をまくって手首を見せる
2.シャツのボタンを開けるなどして胸元を見せる
この2つから始めてみるといいかな~と思います。腰履きとかはやりにくいですし。
このブログ「大学生がもっとオシャレになる方法」では主にメンズ大学生の方々が今よりも(客観的に見て)カッコよくなるのに必要な情報をお伝えしていきます。
気に入って下さった方は、ぜひ他の記事もご覧になっていってください。ではまた。
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